平成22年度石狩管内学校課題研究発表会
北広島市立広葉小学校

                                   平成22年10月1日(金)開催 参加者285名


T.研究主題
   「思いや考えを生き生きと表現しながら進んで学ぶ子どもの育成」 〜国語科における表現活動の工夫を通して〜

U.研究仮説
@ 第一教材(説明文教材)から第二教材(話す・聞く、書く)へのつながりを意識した単元構想の工夫をすることにより、自分の思いや考えを、生き生きと表現しながら進んで学ぶ子どもを育成することができる。
A 第一教材での学びを第二教材の「書く」「話す」ための表現に生かす授業の工夫をすることにより、自分の思いや考えを、生き生きと表現しながら進んで学ぶ子どもを育成することができる。
B 一人ひとりの伸びを的確に見取る評価を工夫して指導・支援につなげていくことにより、自分の思いや考えを、生き生きと表現しながら進んで学ぶ子どもを育成することができる。

                                                   

V.研究内容
第一教材(説明文教材)から第二教材(話す・聞く、書く)へのつながりを意識した単元構想の工夫
身につけさせたい力の明確化
基礎基本、児童の実態、教材(第二教材の吟味)との出会いから身につけさせたい力を具体化する。
単元を見通した学習過程の工夫
導入やつながりの工夫
第二教材を見通した第一教材(説明文)の読む力の指導法の工夫
第二教材の表現に生かすノート、ワークシート、掲示物の工夫
第一教材での学びを生き生きとした表現に生かす授業の工夫
生き生きと表現できる学習活動の工夫
表現できる学習形態の工夫
伝え合う場の工夫
生き生きと表現できる発問の吟味
教師の関わり
一人ひとりの伸びを的確に見取り、指導・支援につなげる評価の工夫
児童の伸びを見取る評価の工夫
ノートなどによる見取り
児童の伸びを実感できる自己評価の工夫
自己評価カード
 


W.日程


公開授業

各教室

全体会
開会式
研究発表

体育館

分科会

各教室







X.公開授業

学年 授業者 単元名(教材名) 授業・分科会の様子
クリックすると授業の様子をご覧いただけます
1年 宮下 美春 『じゅんじょをかんがえよう』
「はたらく じどう車」(読むこと)
2年 原口 真志 『じゅんじょやようすを考えよう』
「『生きものふしぎ図かん』を作ろう」(書くこと)
3年 田中 紀恵 『まとまりやつながりに気をつけよう』
「広い言葉、せまい言葉」(読むこと)
4年 五十嵐 徹 『すじ道を立てて考えよう』
「実験したことをもとに」(書くこと)
5年 佐藤 崇徳 『情報を正確にとらえよう』
「森を育てる炭作り」(読むこと)
6年 林 克哉 『情報の伝え方を考えよう』
「調べたことをまとめる」(書くこと)
特別支援 小西 淳子
疋田 美穂
『みんなに伝えよう』
「われら、うどん名人!3年生に教えよう」(書くこと)



Y.分科会

分科会 研究協力者 司会者 記録者 運営委員
低学年 菅原 聡
(当別町立西当別小学校 教頭)
野原 多賀子
(恵庭市立和光小学校 教諭)
酒井 寛史
(北広島市立広葉小学校)
渡辺 健一
(北広島市立広葉小学校)
中学年 中川 幹彦
(恵庭市立柏小学校 教頭)
東 浩司
(北広島市立北の台小学校 教諭)
松森 亮介
(北広島市立北の台小学校)
近藤 弘隆
(北広島市立広葉小学校)
高学年 高杉 直人
(北海道教育庁石狩教育局 指導主事)
山田 洋一
(北広島市立大曲東小学校 教諭)
三浦 けい子
(北広島市立広葉小学校)
後藤 真弓
(北広島市立広葉小学校)
特別支援 星野 健史
(北海道教育庁石狩教育局 指導主事)
今野 英里
(石狩市立紅南小学校 教諭)
乙川 翠
(北広島市立広葉小学校)
祐川 良子
(北広島市立広葉小学校)



◇参加者の声
学習訓練がしっかりできていました。サイドラインも的確に引けていました。色分けは参考になりました。「ですから」の使い方を繰り返し学習したことにより「ですから」の使い道がわかり、第二教材で活用することができていたのだと思います。「ですから」を使った文作りでは、その子なりの表現ができていました。(1年)
日頃の学級経営・授業実践の素晴らしさを子どもたちの姿から感じました。話し方(発表の仕方・言葉づかい・話し合い)が身についているのを感じました。「さけが大きくなるまで」でしっかりポイント(順番・場所・大きさ・様子)をおさえられたからこそ、生き物カードに子どもたちがのびのびと自分たちで調べたことが書けていたのだなと思いました。(2年)
5月に初任研で田中先生の話をお聞きする機会があったので、今日、実際に見せていただき大変参考になりました。音読・発表・授業にのぞむ姿勢など学習習慣がしっかりと身についており、本当に驚きました。「なりきり作文」は、ぜひ自分もやってみたいと思いました。大変有意義な時間でした。(3年)
子どもたちは良く集中していた。多少難しい授業だなとは思いましたが、子どもたちは良く理解し、課題解決にあたっていた。(4年)
参観に来る先生が多いからか、子どもたちの席がギリギリに詰まっていて大変だったと思いますが、子どもたちは最後まで真剣に授業にとりくんでいました。様々な視点から発表する子どもたちの発想の豊かさが素晴らしかったです。(5年)
素晴らしい教室環境、そして担任との深い絆に基づいた授業を見せてもらいました。教員生活が長くなりましたが、良い刺激となりました。少しでも自分の学級に活かしたいと思いました。(6年)
子どもたちの話を聞く姿勢がすばらしい。返事、挙手、発表の仕方、社会に出てもしっかり活かして行けると思います。お二人の先生方の連携も素晴らしく、子どもの集中力がとぎれない授業でした。うどん作りという実際の生活体験をもとに、言葉を考えていくという作業は、子ども達の思考の流れを速やかにしていました。また、ひとりひとりの表現を認めることによって、自信が生まれ、のびのびと言葉を表現していました。とてもわかりやすく、また、子どもたちの自己肯定感が育つ素晴らしい授業でした。(特別支援)